星生成減少期の銀河発見 愛媛大研究グループが世界初
愛媛大宇宙進化研究センターの谷口義明教授らの研究グループは8日、星の生成が止まりつつある銀河6個を世界で初めて発見したと発表した。銀河が誕生から30億年ごろまで活発に星を生み出した後に突然星の生成が止まるメカニズムを「超新星爆発で星の材料となるガスがなくなるため」と推察しており、過渡期の銀河の発見で進化の全容解明が期待されるという。
研究グループによると、これまでに観測されている銀河のほとんどは「星生成銀河」と、生成が止まって数億年以上が経過した「パッシブ銀河」の2種類。発見した6個はその過渡期とされ、2004年から3年間、異なる光の波長をとらえるフィルターをさまざまに組み合わせて、すばる望遠鏡に装着し、ろくぶんぎ(六分儀)座方向の遠方宇宙を観測。対象を従来の千倍以上に広げて得られたデータを分析し、約115億光年先で見つけた。